三和中央病院 労働衛生委員会

熱中症対策ガイドライン

【健康管理】
① 健康診断結果に基づく対応等(留意すべきことは無いか)
② 日常の健康管理等
※睡眠不足、体調不良、前日の深酒、朝食未摂取等が熱中症のリスク要因であることに
留意し、日常の健康管理を各自が意識する。上席者は、健康管理について指導を
行い、必要に応じて健康相談を行う。
③ 職員の健康状態の確認
※申し送り等で職員の健康状態について確認する
④ 身体の状況の確認
※職員の顔色や様子を観察し、平常時と比して違和感がないか確認する

 異変を察知した場合
 〇直ちに作業を中断、病棟医師に報告し指示を仰ぐこと(必要に応じ、救急隊を要請)
 〇関係作業者へ状況を周知し、同様な状態の職員がいないか相互確認を指示する
 〇看護部長室へ直ちに報告する。看護部長室は、院長・事務長室等へ連携を行う
 〇回復後の急変等により症状が悪化した場合等は、院内緊急連絡網にて連絡

【作業管理】
対象となる作業

WBGT(暑さ指数)28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は
 1日4時間を超えて実施が見込まれる作業
 ※当院:気温31度以上の環境を対象とする

① 作業時間の調整(短縮等)
※職員の作業環境(直射日光、高温多湿等)に応じて、作業時間を勘案する
② 水分及び塩分の摂取
※自覚症状の有無に関わらず、作業前後あるいは作業途中での摂取を指導する
③ 服装等
※透湿性、通気性の優れた服装を着用させる
④ 作業中の確認
※作業中に職員の状態に異変が無いか確認する

【労働衛生教育】
① 熱中症の症状
② 熱中症の予防対策
③ 緊急時の救急処置
④ 熱中症の事例
※作業管理者及び職員に上記事項について教育を実施する

【具体的な対策】
① 飲料及び塩分(飴等)を部署ごとに用意し、迅速な補給に備える
② 対象となり得る作業用として、機能的な服装を準備し、予防に努める
③ 熱中症による健康障害発生時の対応計画を定める

令和7年6月1日策定

熱中症による健康障害発生時の対応計画

    【状況】
熱中症のおそれのある者を発見
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 熱中症が疑われる症状例
 【他覚症状】ふらつき、生あくび、失神、大量の発汗、痙攣 等
 【自覚症状】めまい、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、頭痛、不快感、吐き気、
       倦怠感、高体温等

【実施事項】
作業離脱、身体冷却
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  【判断】
  意識の異常

 「意識の有無」だけで判断するのではなく、①返事がおかしい②ぼーっとしている
  など、普段と様子がおかしい場合も異常等ありとして取り扱うことが適当。判断に
  迷う場合は、安易な判断は避け、病棟医師に相談し指示を仰ぐこと

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   【実施事項】
医療機関への搬送・救急隊の要請

 必要に応じて、救急隊を要請すること。また、他医療機関までの搬送の間や経過観察中
 は、1人にしない(単独作業の場合は常に連絡できる状態を維持する)


     【回復】

 回復後の体調急変等により症状が悪化するケース等は、院内緊急連絡網による
 連絡体制をとること


責  任  者

(氏名、連絡先)

 塚崎 稔 


医 療 機 関

(名称、電話、住所)

三和中央病院 長崎市布巻町165-1 (095)898-7511

(三和中央病院 2025.6